第4回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●鼎談
チーム医療における糖尿病療養指導士のあり方
川田 智恵子
1
,
北村 信一
2
,
野口 美和子
3
,
二宮 一見
4
Chieko Kawata
1
,
Shinichi Kitamura
2
,
Miwako Noguchi
3
,
Kazumi Ninomiya
4
1岡山大学医学部保健学科
2東京都済生会向島病院
3千葉大学看護学部
4二宮内科クリニック
1Faculty of Health Sciences, Okayama University Medical School
2Tokyo Saiseikai Mukoujima Hospital
3School of Nursing, Chiba University
4Ninomiya Medical Clinic
pp.50-64
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
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糖尿病療養指導士がなぜ必要か
川田 糖尿病の3次予防への医療従事者の取り組みは,特にここ20年で確実に充実してきたと考えます.さらに,1次,2次予防については地域保健,および産業保健を中心に関心が深まっています.しかし,現実には発症の増加,および合併症発症の増加は続いています.これは大きな問題です.今さらいうまでもありませんが,糖尿病のコントロールは患者・家族と医療従事者の共同作業が基本です.患者の病態や心理状態を理解したうえで支援することができる医療従事者が必要なのです.現在,糖尿病療養指導士養成に関する制度の話が急ピッチで進んでおります.
今回,お3人の演者をお招きして,鼎談のかたちでいろいろ話し合いをしていただくことによって,われわれの関心と理解を深め,この制度が発展するためには,他人任せではなく,われわれ自身もこの制度の発展に参画する必要があることを認識したいと考えます.
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