Japanese
English
◆研究と報告
必要から「関心」へ—QOL援助における作業療法の役割についての一考察
Interests that grow from needs : the contribution of occupational therapy to QOL support systems
加賀谷 一
1
,
成田 利子
2
,
細山 信行
3
,
荒木 晋
4
Hajime Kagaya
1
,
Toshiko Narita
2
,
Nobuyuki Hosoyama
3
,
Susumu Araki
4
1千葉県医療技術大学校
2セントマーガレット病院
3船橋二和病院
4東京都千葉福祉ホーム
1Chiba College of Allied Medical School
2St' Margaret Hospital
3Funabashi Futawa Hospital
4Tokyo Metropolitan Chiba Wellfare Home
キーワード:
QOL
,
作業療法の役割
,
作業療法理論
Keyword:
QOL
,
作業療法の役割
,
作業療法理論
pp.307-316
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
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要旨:作業療法の原点はQOLにある.あるいは作業療法の成立とその存立そのものが質の問題と深く関わっている.この場合,質とはその人を他の人から区別する「個別性」としての質であり,人間を他の動物から区別する「人間らしさ」としての質である.しかし,質を問うためには,生命の安全や生活の安定といった量的充実を欠くことはできない.QOL援助はその上に立ち,「必要だから」というより,1人1人の興味や「関心」に沿い,選択された具体的個別的な活動に対してなされるものであろう.この意味で作業療法士はその固有の援助手段としての作業を通して,1)QOL活動の出発点である自発性の掘り起こし,2)具体的活動の実現を助ける方法や手だてにおける工夫,というQOL援助の重要部分において大きな役割が期待される.
Copyright © 1996, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.