◆特集 臨床実習を考える
Supervisorとしての奮迅努カ—優秀な仲間の輩出を夢見て
種村 留美
1
1伊豆韮山温泉病院
pp.306
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
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- 文献概要
私が臨床で指導した学生は約50名ぐらいである.時代と共に学生のパーソナリティも変化し,指導法も昔と同じではうまくいかないことも多いが,日々新鮮でもある.しかし,私自身は神経細胞は脱落する一方であるのに,学生指導にあたっては逆にエネルギー放出量は増えている.指導に行き詰まると,その昔に恩師から,「学生のときに指導者から受けた恩は,自分が指導者になったときに学生に返せばよい」と言われたことを思い出す.恩師の言葉通り,実行したつもりだが,学生は私の指導をどのように受け取っていただろうか?
逆に学生からほほえましい思い出もたくさんもらった.臨床指導を通して私自身も成長することができた.この体験から私なりの臨床実習の在り方を考えたいと思う.
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