Japanese
English
◆研究と報告
くも膜下出血後のADL回復過程の検討
The Recovery Process of Activities of Daily Living after a Subarachnoid Hemorrhage
上村 智子
1
,
岩谷 力
1
,
町田 正文
1
Tomoko Kamimura
1
,
Tsutomu Iwaya
1
,
Masahumi Machida
1
1日本大学医学部附属板橋病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Nihon University Itabashi Hospital
キーワード:
くも膜下出血
,
ADL
,
回復過程
Keyword:
くも膜下出血
,
ADL
,
回復過程
pp.393-399
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
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- 参考文献 Reference
要旨:運動障害と知的能力の低下を有するくも膜下出血患者27例について術後6カ月間の尿便禁制,移動能力,知的能力の回復過程を検討した.対象の内訳は動脈瘤根治術を施行したもの13例,動脈瘤根治術施行後正常圧水頭症を併発し髄液短絡術を施行したもの14例であった.
追跡期間内に尿便禁制が確立し独歩可能となった13例のADL回復の順序は①食事②尿便禁制③独歩であった.
髄液短絡術施行群では独歩や尿便禁制に比べて知的能力の回復は不良であった.
動脈瘤根治術施行後2週〜1.5ヵ月の間に移動能力に変化が認められなかった13例のなかで髄液短絡術非施行群5例の移動能力,尿便禁制の回復は不良であった.
Copyright © 1993, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.