Japanese
English
◆研究と報告
中高年就業者の日常生活機能と職業能力—製造業従事者について
ADL Abilities and Vocational Competencies in BlueCollar Workers Aged 45 and Over
菊池 恵美子
1
,
小池 克宏
2
,
磯村 恒
3
,
徳田 哲男
4
Emiko Kikuchi
1
,
Katsuhiro Koike
2
,
Tsuneshi Isomura
3
,
Tetsuo Tokuda
4
1東京都立医療技術短期大学
2野村総合研究所
3職業能力開発大学校
4東京都老人総合研究所
1Tokyo Metropolitan College of Allied Medical Sciences
2Nomura Research Institute, Ltd
3University of Industrial Technology
4Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
キーワード:
中高年就業者
,
日常生活機能
,
職業能力
Keyword:
中高年就業者
,
日常生活機能
,
職業能力
pp.119-126
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
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- サイト内被引用 Cited by
要旨:労働省の要請を受け,職業能力開発大学校では,平成2年度から高年齢者の職域拡大を目的として「高年齢者の雇用継続・職域拡大のための職業訓練プログラム開発システムに関する研究」を開始した.
本報告はその研究の成果の中から,特に作業療法士に関連の深い中高年齢者の日常生活機能と職業能力について,中高年就業者457名の特性を調査した結果をまとめたものである.以下の6点が明らかになった.
①日常生活能力の程度により,健全群から病的群まで5つに群化できた.②その低下要因には記憶力と筋力の2方向性がある.③日常生活能力のレベルに応じて,職務遂行能力の低下意識に特徴がある.④自己の能力が低下している領域を職務遂行能力の低下要因に回答する傾向が強い.⑤一般従業員の中の病的群への適切な配慮や対策が必要とされる.⑥日常生活機能は老化の徴候の手がかりとなること.
Copyright © 1993, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.