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◆総説
リアリティ・オリエンテーション法における組織的セッションの構成と運営
Contents and Management of Structured Reality Orientation Sessions
山田 寛
1
Hiroshi Yamada
1
1ヤマダ神経科クリニック
1Yamada Neurologic Clinic
pp.232-237
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
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Ⅰ はじめに
痴呆老人に対して治療的に接する方法はないかと模索している人達のために,いくらかでも参考になるところがあればと考えて,日常的リアリティ・オリエンテーション(以下,日常的R.O.と略す)については,すでに報告した.わが国でも,2,3の施設では,このR.O.の原理を利用して老人たちに接していると聞いている.また最近になって,このR.O.を組織的に構成してセッションとして運営する方法についても知りたいという要望を耳にする機会が何回かあった.R.O.は,ふだんの生活の中での身近な機会をとらえて,繰り返し行うのが基本である.したがって,R.O.セッションの意義は,日常的R.O.を補完するにすぎない.しかし,作業療法を専門とする人達に,この組織セッションについて少し詳しく述べておくのも,より多様なアプローチを提供する意味があろう.
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