◆経験と考察
作業療法における神経心理学教育に関する一考察—文部省在外研究を通じて
福本 安甫
1
1鹿児島大学医療技術短期大学部
pp.27-32
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
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はじめに
文部省在外研究員として,昭和60年8月6日から同年11月5日にかけてカナダ・アメリカの両国を訪問した(表1)。
こうしたことから,今回調査収集した資料をもとに,日本でのあり方について検討を加えたので報告する。
尚,人名・機関名については正確を期すため欧文とした。
今回の研究目的は,脳卒中患者に対する神経心理学的診断と治療に関する調査研究である(主として失行症)。筆者がこの目的をもった理由は2つある。
1)神経心理学は大脳病理学に発祥した関係から研究者の多くは医師だが,カナダ・アメリカでは医師以外の独立した専門分野として,研究され発展したいきさつを知る。
2)リハビリテーションの過程(主として作業療法)における評価・訓練と神経心理学との関連を知りたい。
更に,これらは作業療法教育との関係もあることから,これらについても情報を得たいと考えた。
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