◆ケーススタディ 身障
「脳幹障害による嚥下障害に対しアプローチを試みた一症例」を読んで
森 ひろみ
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1慶応義塾大学月が池リハビリテーションセンター
pp.90
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
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- 文献概要
脳血管障害後に嚥下障害を有する患者を私たちは臨床でしばしば経験する。従来は,病棟において,看護上の問題としてのみ扱われることが多かったが,ADL上の問題として,OTもかかわる機会が増してきている。このケーススタディの症例は,急性期の症例とのことで,自然回復によるところが大きいと述べられているが,意図的なアプローチを試みたことによる効果も充分にあると思われる。特に,食物の形状以外にも,姿勢,環境に配慮した点が,より安全な嚥下の練習をおこなう上でよかったと思われる。
試行錯誤で進められたことだが,この報告を読んで整理できる点を述べたい。
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