◆研究と報告
健常者におけるピンチ力
高岡 厚視
1
,
真木 豊美
1
,
増山 智
1
,
川岸 俊光
1
,
生田 宗博
2
1富山県立中央病院
2金沢大学医療技術短期大学部
pp.47-52
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
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はじめに
ピンチカの測定は手指機能検査法の一つとして,リハビリテーションに関する多くの成書・文献に記載されている。しかし,性別・年齢別にピンチカの基準値を示した報告は本邦のリハビリテーション医学分野には見られない。本邦における1967年から1983年の17年間に発行された,雑誌“理学療法と作業療法”及び“日本作業療法学会誌”においてピンチカに関する記載のある論文・報告等を調査した結果,雑誌“理学療法と作業療法”において計53件,年間約3件,日本作業療法学会誌において計28件,年間約2件の記載を認めた。しかし,これらの論文・報告等に示されたピンチカには比較すべき基準となる値が明示されていない為,記載されたピンチカは経験的に判断され評価されているようである。
今回,我々は健常者におけるピンチカの年代別変化,性別変化をピンチ型式別に左右に分けて測定した。また,握力及び前腕部肘下5cm部分における前腕周計を測定した。
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