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教育講座
ロボット手術時代における股関節疾患のリハビリテーション医療
Rehabilitation Medicine for Hip Disorders in the Era of Robotic-Assisted Surgery
稲葉 裕
1
,
池 裕之
1
Yutaka Inaba
1
,
Hiroyuki Ike
1
1横浜市立大学医学部整形外科
キーワード:
リハビリテーション医療
,
人工股関節全置換術
,
ロボット手術
,
変形性股関節症
,
特発性大腿骨頭壊死症
Keyword:
リハビリテーション医療
,
人工股関節全置換術
,
ロボット手術
,
変形性股関節症
,
特発性大腿骨頭壊死症
pp.407-414
発行日 2022年4月18日
Published Date 2022/4/18
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はじめに
現代の外科治療において,手術の低侵襲化と術後の早期回復が求められており,手術支援ロボットda Vinci Surgical System(Intuitive Surgical, Sunnyvale, CA, USA)に代表されるロボット支援手術の臨床導入が,さまざまな領域において進んでいる.整形外科分野においても人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:THA)におけるロボット支援手術が導入され,手術精度の向上とともに,従来以上に安全な手術が期待される.このようなロボット手術時代を迎える中で,術後早期からの機能回復および社会復帰におけるリハビリテーション治療の重要性が再認識され,THA術後の動作制限指導の是非について検討がなされている.
本稿では,代表的な股関節疾患である変形性股関節症と特発性大腿骨頭壊死症について概説するとともに,股関節疾患に対するリハビリテーション医療の最新知見と手術支援ロボットを用いたTHAについて紹介する.
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