連載 リハビリテーション医学研究のこれから
造血幹細胞移植を施行した小児がん患児に対するリハビリテーション医療
鴫原 智彦
1
,
大井 直往
1
,
望月 一弘
1
,
菊田 敦
1
1福島県立医科大学附属病院リハビリテーションセンター
pp.798-799
発行日 2021年7月18日
Published Date 2021/7/18
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- 文献概要
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リハビリテーション医学は,がん領域においても広く提供されており,がんのリハビリテーション診療ガイドラインでは,造血幹細胞移植中および移植後にリハビリテーション治療を行うことを,強く推奨している1).成人においては造血幹細胞移植前後のリハビリテーション治療効果が認められ,報告も多数みられる一方,小児がん患児においては国内・国外での報告はかなり少ない現状にある2).
小児がんは治療成績が向上する一方,長期にわたる治療の影響により,患児の体力,筋力およびQOLの低下が報告されている3).このため筋力や体力の低下の予防および回復を目的に,多くの患児がリハビリテーション医療を受けるようになってきており,当院においては2011年から多くの患児に「がんのリハビリテーション」を提供している.
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