- 文献概要
心臓リハビリテーションは運動療法と疾患指導の二本柱で構成されていて,心不全患者におけるリハビリテーション治療において両方とも重要であることはいうまでもない.
心不全患者は高齢化に伴い年々増加しており,心不全パンデミックと呼ばれる状況になってきた.もともと高齢者の占める割合が多いためフレイルやサルコペニア,栄養障害,認知機能障害,ほかの疾患との重複障害も少なくなく,リハビリテーション医療の役割も病院のみならず在宅での介入にも視野が拡大している.また,本邦の報告でも退院後1年以内の再入院率は25%程度(J Am Heart Assoc 2018;7:e008687)と高率で,疾患指導の重要性も高まっている.本特集では心不全患者のリハビリテーションにおけるUp To Dateについてそれぞれの立場から論じていただく.
▷ 担当:白石裕一,企画:国内誌編集委員会
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