巻頭言
リハビリテーション医学教育と用語
久保 俊一
1,2
1日本リハビリテーション医学会
2京都府立医科大学
pp.2
発行日 2020年1月17日
Published Date 2020/1/17
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- 文献概要
日本のリハビリテーション医学・医療は,現在ほぼすべての診療科に関係する疾患,障害,病態を扱う領域になっている.しかも,疾患,障害,病態は複合的に絡み合い,その発症や増悪に加齢が関与している場合も少なくない.リハビリテーション医学・医療を取り巻く環境は急速に変化し果たす役割も大きくなっている.従って,リハビリテーション医学・医療の教育の重要性はかつてないほど高まっている.
私は理事長就任以来,「教育」を最優先の課題にあげ,教育体制の構築に力を注いできた.学会誌の充実や国際誌の発刊,春の学術集会の大規模化・秋季学術集会の創設,「リハビリテーション医学・医療コアテキスト」「リハビリテーション医学・医療Q&A」「リハビリテーション医学・医療用語集」などのテキスト発刊,そしてe-learning配信などはその一環である.専門医教育や専門職教育も大切な課題である.年頭にあたって教育において要となるリハビリテーション医学・医療の用語について考えてみたい.
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