Japanese
English
特集 脳腫瘍
1 悪性脳腫瘍の診断と治療
Diagnosis and Treatment for Malignant Brain Tumors
永根 基雄
1
Motoo Nagane
1
1杏林大学医学部脳神経外科
キーワード:
悪性脳腫瘍
,
神経膠腫
,
中枢神経系悪性リンパ腫
,
髄芽腫
,
胚細胞腫瘍
Keyword:
悪性脳腫瘍
,
神経膠腫
,
中枢神経系悪性リンパ腫
,
髄芽腫
,
胚細胞腫瘍
pp.602-608
発行日 2019年8月16日
Published Date 2019/8/16
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 悪性脳腫瘍には,頭蓋内組織から発生する原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍があり,神経膠腫,中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL),髄芽腫,胚細胞腫瘍などが主要な腫瘍型である.神経膠腫は原発性脳腫瘍の約3割を占め,その約半数は最も悪性な膠芽腫で5年生存割合が15%と依然致死的である.PCNSLは高齢者に頻発し認知機能障害をしばしば呈するが,治療強度の高い薬物療法の開発で予後が改善してきている.脳腫瘍では神経機能障害を病初期から呈しやすく,また終末期の介護を含めリハビリテーション医療の重要性は高い.本稿では悪性脳腫瘍に関して,現在の診断および治療法ならびに患者支援のあり方などを概説する.
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