Japanese
English
臨床経験
斜頚を初発症状とした小脳腫瘍の1例
Torticollis Caused by an Infratentorial Tumour
松野 尚弘
1
,
永田 義紀
1
,
村瀬 雅之
1
,
笹重 善朗
1
,
上田 久司
1
,
真田 諭
1
,
梶川 和徳
1
,
安達 長夫
1
,
島 健
2
,
沖田 進司
2
Takahiro Matsuno
1
1中国労災病院整形外科
2中国労災病院脳神経外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chugoku Rousai Hospital
キーワード:
斜頚
,
torticollis
,
テント下腫瘍
,
infratentorial tumor
,
髄芽腫
,
medulloblastoma
Keyword:
斜頚
,
torticollis
,
テント下腫瘍
,
infratentorial tumor
,
髄芽腫
,
medulloblastoma
pp.63-66
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901544
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抄録:今回われわれは斜頚のみを初発症状とし,他の神経学的所見を認めなかった小脳腫瘍の1例を経験したので報告する.
症例は9歳,女子で,誘因なく斜頚位をとることに母親が気づき,当科を初診した.受診時,頚椎は右側屈左回旋位にて可動域制限を認めたが,他に神経学的異常を認めなかった.直ちに牽引療法を開始し,いったんは軽快したかにみえたがすぐに再発した.精査のためMRIを行い小脳腫瘍を発見した.当院脳外科にて摘出術を施行しその組織型はmedulloblastomaであった.
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