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特集 リハビリテーション医療における補完代替医療の可能性
1 漢方と脳卒中リハビリテーション医療
Benefit of Kampo Medicine for Stroke Rehabilitation
坂元 隆一
1
,
浅利 博基
2
Ryuichi Sakamoto
1
,
Hiroki Asari
2
1静岡市立清水病院診療部リハビリテーション科
2静岡市立清水病院脳神経内科
キーワード:
漢方薬
,
リハビリテーション医療
,
フレイル
,
補中益気湯
,
人参養栄湯
Keyword:
漢方薬
,
リハビリテーション医療
,
フレイル
,
補中益気湯
,
人参養栄湯
pp.968-977
発行日 2018年12月18日
Published Date 2018/12/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 当科では,術後や長期臥床後の食欲不振に対して「六君子湯」を投与し,体力回復目的で「補中益気湯」,より虚証の患者には「人参養栄湯」を選択し,感染を予防しつつ,順調にリハビリテーションが進むようにサポートしている.
「疲れ」というキーワードからは,人参と黄耆を含む漢方薬(参耆剤)が選択される.その代表的な漢方薬が,補中益気湯,十全大補湯,人参養栄湯であり,脳卒中後で元気がない,気力がない,疲れやすく,耐久性がない患者に投与すると,リハビリテーション医療が進むようになり,耐久性も向上することを多数経験する.膝痛に対しても,頻度の多い偽痛風には,防己黄耆湯に越婢加朮湯+附子末を追加し,漢方薬の即効性を患者,家族から感謝される.
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