Japanese
English
特集 転倒予防の新しい視点
1 転倒の疫学と予防のエビデンス
Epidemiology and Evidence of Prevention for Falls
萩野 浩
1
Hiroshi Hagino
1
1鳥取大学医学部保健学科
キーワード:
転倒
,
発生率
,
危険因子
,
転倒予防チーム
Keyword:
転倒
,
発生率
,
危険因子
,
転倒予防チーム
pp.898-904
発行日 2018年11月16日
Published Date 2018/11/16
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 わが国の地域在宅高齢者の年間転倒発生率は10〜25%で,施設入所者では10〜50%程度である.高齢者の転倒による外傷発生頻度は54〜70%程度で,骨折に至る症例は6〜12%程度である.転倒の危険因子は身体機能の低下に起因する内的因子と,居住環境などに起因する外的因子とに分けられる.地域在宅高齢者の転倒を防止するためには,まず,対象の高齢者に関して転倒の危険因子を明らかにすることが必要である.単一の転倒防止介入は転倒防止に有効ではなく,個別の危険因子の評価と包括的介入が必要となる.施設入所者の転倒対策では,まず転倒事例の調査とその要因分析を実施する.転倒防止のための介入は在宅高齢者と同様に単一の介入は有効ではなく,個別の危険因子の評価と包括的な介入が必要である.
Copyright © 2018, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.