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回復期リハビリテーション病棟
昨年度までの回復期リハビリテーション病棟入院料は,人員配置と看護必要度や在宅復帰率などの実績により3段階に分かれ,充実加算(リハビリテーション6単位/日以上施行)が上乗せされていた.今回の改訂では充実加算が廃止され,「基本部分」,「実績と体制」,「実績指数」の3層構造の組み合わせによる6段階の評価体系に変更された (表1).専従医師・社会福祉士の配置を求める体制強化加算1・2は継続された.施設基準の主な変更点として,看護必要度のA項目評価が廃止され,データ提出加算が義務化された(入院料5・6は200床以上の病院が対象).栄養管理について,入院料1では専任の常勤管理栄養士の1名以上配置(努力義務),管理栄養士のリハビリテーション実施計画作成への参画,チームでの栄養状態の定期的な評価や計画の見直し(栄養障害の状態にあるものなどは週1回以上)が要件とされた.また,入院栄養食事指導料が包括範囲から除外され,栄養管理の適正化に向けた大胆な変更がなされた.実績指数は入院料1では37以上,新入院料3・5は30以上に設定され,報告の回数は年4回から年1回に変更された.
入院料1の施設基準をまとめると,専任常勤医師1名以上,看護職員13対1以上(7割以上が看護師),看護補助者30対1以上,専従常勤の療法士(理学療法士(PT) 3名以上,作業療法士(OT) 2名以上,言語聴覚士(ST) 1名以上),専任常勤の社会福祉士1名以上,専任常勤の管理栄養士1名(努力義務),リハビリテーション実施計画書およびリハビリテーション総合実施計画書の栄養項目記載,実績指数の院内掲示,データ提出加算の届出,休日リハビリテーションの提供,新規入院患者の3割以上が重症者(日常生活機能評価10点以上),重症者の3割以上が退院時に日常生活機能評価4点以上改善,自宅等に退院する割合が7割以上(在宅に介護医療院・介護サービスを提供している有床診療所が追加された),実績指数が37以上とされた.その他の入院料の施設基準は表1を参照されたい.
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