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教育講座
地域包括ケアシステムにおける関節リウマチの医療とケアの問題点
Concerns Relating to the Medical Care and Nursing Service for Rheumatoid Arthritis Patients in the Community-Based Comprehensive Care Systems
佐浦 隆一
1
,
土井 博文
2
,
大道 明男
2
,
市川 俊介
3,4
Ryuichi Saura
1
,
Hirofumi Doi
2
,
Akio Ohmichi
2
,
Syunsuke Ichikawa
3,4
1大阪医科大学総合医学講座リハビリテーション医学教室
2京都大原記念病院グループ居宅介護支援事業所博寿苑
3川村義肢株式会社
4パシフィックサプライ株式会社
キーワード:
関節リウマチ
,
地域包括ケアシステム
,
生物学的製剤
Keyword:
関節リウマチ
,
地域包括ケアシステム
,
生物学的製剤
pp.583-588
発行日 2018年7月18日
Published Date 2018/7/18
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- 参考文献 Reference
はじめに
65歳以上の人口割合である高齢化率でみると,日本はすでに1970年には高齢化社会(7%以上)の仲間入りを果たし,今から11年前(2007年)には超高齢社会(21%以上)に突入していた1).そして,団塊の世代が後期高齢者となる2025年には高齢者人口が3,677万人(うち,後期高齢者2,180万人)に達する(高齢化率30.0%)2).その結果,2025年の社会保障給付費は年金・医療・介護を合わせて148.9兆円にまで膨らむと推計されているが(「2025年問題」)3),医療・介護の部分は平均寿命と健康寿命の差の影響を直接受けるので,国は「健康寿命の延伸」と「健康格差の縮小」を喫緊の課題に挙げ,「健康日本21(第二次)」構想を強力に推進している4).また,地域医療をベースに医療と介護のサービス保障を強化した「どこに住んでいても,その人にとって適切な医療・介護サービスが一体的に提供され,かつ受けられる社会の構築」を目標に地域包括ケアシステムの整備を行っている5) (図1).
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