Japanese
English
特集 運動療法の可能性
7 呼吸器疾患
Exercise Training in Chronic Respiratory Diseases
海老原 覚
1
Satoru Ebihara
1
1東邦大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座
キーワード:
負のスパイラル
,
身体活動性
,
内部障害
,
間質性肺炎
Keyword:
負のスパイラル
,
身体活動性
,
内部障害
,
間質性肺炎
pp.220-223
発行日 2018年3月16日
Published Date 2018/3/16
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 慢性呼吸器疾患患者は,呼吸困難のために身体活動性が低下し,骨格筋廃用をもたらしさらなる呼吸困難を生じるという悪循環・負のスパイラルを導き,結果的に予後の悪化につながる.この負のスパイラルを断ち切るのが,運動療法を中核とした呼吸リハビリテーションである.身体活動性は低下すると,呼吸器疾患が負のスパイラルに陥るのみならず,循環器系疾患・代謝系疾患などの罹患率も高まり,それにより死亡するリスクも高まる.運動療法はこれらすべての内部障害疾患においてよい結果をもたらす可能性がある.内部障害のリハビリテーション医療においては,運動療法を通して育まれた「活動」を維持し,生命予後を改善するのが目標である.
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