Japanese
English
臨床経験
脊柱側弯症術後遅発性深部感染の1例
A Case of Late Infection Following Posterior Spinal Instrumentation for the Treatment of Idiopathic Scoliosis
夏目 直樹
1
,
川上 紀明
1
,
三浦 恭志
1
,
松原 祐二
1
Naoki Natsume
1
1名城病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Meijo Hospital
キーワード:
scoliosis
,
側弯症
,
late infection
,
遅発性感染
,
Pseudomonas aeruginosa
,
緑膿菌
Keyword:
scoliosis
,
側弯症
,
late infection
,
遅発性感染
,
Pseudomonas aeruginosa
,
緑膿菌
pp.253-256
発行日 1997年3月25日
Published Date 1997/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902121
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抄録:脊柱側弯症術後遅発性深部感染の報告はspinal instrumentation使用による手術の増加により近年散見されるようになった.自験例は18歳,女性で,特発性側弯症による胸椎側弯に対し後方からTSRH spinal instrumentを使用し側弯矯正固定術を行った.術中,術後は著変は認められなかったが,術11カ月後に緑膿菌による遅発性深部感染を発症した.instrument抜去,病巣掻爬,抗生剤投与により感染は鎮静化した.
脊柱側弯症術後遅発性深部感染の臨床的特徴として背部痛,背部腫脹,発熱などが報告されている.感染経路として血行性,術中,経皮感染などが考えられたが,本症例においては代表的院内感染の起炎菌である縁膿菌の感染経路は不明であった.
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