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特集 ロコモティブシンドローム・運動器疾患のリハビリテーション—up to date—
4 ロコモティブシンドロームと栄養
Nutritional Aspects of Locomotive Syndrome
上西 一弘
1
Kazuhiro Uenishi
1
1女子栄養大学栄養生理学研究室
キーワード:
ロコモティブシンドローム
,
サルコペニア
,
骨粗鬆症
,
栄養
,
食事
Keyword:
ロコモティブシンドローム
,
サルコペニア
,
骨粗鬆症
,
栄養
,
食事
pp.903-907
発行日 2016年12月18日
Published Date 2016/12/18
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要旨 ロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)予防にはリハビリテーションは重要だが,適切な栄養摂取も必要不可欠である.本稿ではロコモに関する疾患予防,改善に関し,特に骨粗鬆症とサルコペニアについて栄養学の観点から解説した.どちらも,バランスの良い食事が基本で,さらに骨の健康のためにはカルシウム,ビタミンD,ビタミンK,筋肉の健康のためにはタンパク質,ビタミンDが重要である.その他,骨質の点から,ビタミンC,ビタミンB6,B12,葉酸の摂取が注目されている.またビタミンB6はタンパク質,アミノ酸の代謝に重要なビタミンであり,筋肉の健康にも不可欠である.これらの栄養素をバランスよく摂取するためには,全体のバランスを考えた食事を摂取することが勧められる.
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