リハニュース【医局だより】
国際医療福祉大学熱海病院
佐々木 信幸
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1国際医療福祉大学熱海病院リハビリテーション科
pp.880-881
発行日 2016年11月18日
Published Date 2016/11/18
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- 文献概要
国際医療福祉大学は1995年に開学したリハビリテーション(以下,リハ)セラピストを含む医療福祉専門職の大学です.当院のルーツは1911年に創立された東京第一衛戌病院熱海分院(1950年に国立熱海病院に改称)であり,古くから相模湾を望む風光明媚な環境で湯河原・熱海・伊東圏域における地域医療を担ってまいりました.その理念は2002年より当大学の付属病院の1つとして承継されてからも変わらず,大学病院機能と地域に根差した医療を両立しております.
わが国では2020/2030年問題と呼ばれる高齢化率35%への対策が急務となっておりますが,熱海市ではすでに高齢化率が43%と全国平均を大きく超えており,救急車の出動回数も人口38,000人に対し年間3,800件と,1年に10人に1人は救急搬送されている計算になります.独居老人も多いため,来院する救急患者の治療のみならず予防医学的アプローチ,退院時のADLの底上げが非常に重要な意味をもつ地域性といえるでしょう.当院は脳卒中神経センターなどの7つのセンターと32の診療科を擁する269床の基幹病院であり,救急医療のみならず,大学病院としては珍しい回復期リハ病棟,訪問リハも有しております.これにより急性期から退院後長期にわたり一貫したリハを提供することが可能であり,在宅移行後にも問題があれば速やかに抽出可能な医療セーフティネットを構築しております.
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