リハニュース【Topics】
補助犬の受け入れ状況 現状と課題—〜医療機関の役割〜
高柳 友子
1,2
1社会福祉法人日本介助犬協会
2横浜市総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科
pp.878-879
発行日 2016年11月18日
Published Date 2016/11/18
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はじめに
前号では身体障害者補助犬法(以下,補助犬法)における補助犬の1つとして,介助犬の役割とリハビリテーション(以下,リハ)科医師に課せられる役割,介助犬の有効性などについて詳述した.
補助犬法は,盲導犬・介助犬・聴導犬の3種類の補助犬の使用者である視覚障害者・肢体不自由者・聴覚障害者が,各々の補助犬を自らの機能障害の代償として,自立と社会参加を目的に使用することを保障する法律である.同法による認定制度は,補助犬使用者が自らの機能代行をする補助犬を適切に衛生的,健康的かつ,行動管理できることを厚生労働大臣指定法人が認定試験を実施することを課している.車の運転免許と同様の責任能力を課していることも前述した.
補助犬が社会参加促進を目的としており,その目的を達するために,まずは,使用者である障害者に補助犬の管理責任能力を問うている,障害者に対しては温かくも厳しい法律である.
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