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当院は岐阜市北部に位置する内科と産科を中心とした病院であり,岐阜医療圏に数多くある大病院に囲まれる中,二次救急の役割を担っています.当院の歴史は古く,1896年に現在の地で診療所を開設し,今年でちょうど120年の節目を迎えます.“地域の患者は地域で診る”というオーナーのリハビリテーション(以下,リハ)に対する強い思いから,1982年には当時では珍しいリハ室や水治療法室を有する115床の病院となりました.以降,介護保険導入前の1995年に訪問看護ステーション,2003年に回復期リハビリテーション病棟,さらに2004年には介護老人保健施設を開設し,急性期から生活期にわたるリハが可能となりました.2011年にリハ専門医が着任され,2012年に新病院(132床)としてリニューアルし,現在は法人全体で理学療法士27人,作業療法士22人,言語聴覚士7人が在籍するまでに大きくなりました.
病院内での取り組みの1つに,各種ワーキングチーム(以下,WT)が挙げられます.専門性の向上のみならず多職種連携も目的とし,またすべてのリハ科スタッフがいずれかのWTに属しているのも特徴です.2007年の発足から,現在は9つのWTが活動しており(表),学会などで治療効果の向上を報告したWTもあります.また地域活動にも積極的に参加しており,脳卒中,大腿骨近位部骨折地域医療連携パス協議会の世話人や,CR-GNet(岐阜心臓リハビリテーションネットワーク)の事務局を務める一方で,地域住民を対象とした予防活動にも取り組んでいます.地域貢献という意味においては,災害などいかなる状況でも医療活動を継続するために,法人一丸となってBCP(事業継続計画)の策定に取り組んでいます.この活動は,日常業務の改善や,リハ科スタッフも組織の一員であるという帰属意識の醸成につながっており,さまざまな機会で発表の場をいただいています.
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