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特集 神経生理学的手法の応用—実践と可能性—
3 経頭蓋磁気刺激のリハビリテーションへの応用
Application for Rehabilitation Using Transcranial Magnetic Stimulation
竹内 直行
1
Naoyuki Takeuchi
1
1東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
キーワード:
経頭蓋磁気刺激
,
可塑性
,
脳卒中
,
慢性疼痛
,
パーキンソン病
Keyword:
経頭蓋磁気刺激
,
可塑性
,
脳卒中
,
慢性疼痛
,
パーキンソン病
pp.440-445
発行日 2016年6月18日
Published Date 2016/6/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 反復経頭蓋磁気刺激(repetitive transcranial magnetic stimulation,以下rTMS)は大きな変動磁場を頭皮上から引き起こすことで生じる渦電流が大脳皮質を刺激することを利用し,大脳皮質興奮性を変化させる特徴を有する.このrTMSの性質を利用し脳卒中,パーキンソン病,慢性疼痛などの中枢性疾患に対する治療報告が相次いでいる.リハビリテーション(以下,リハ)分野においては運動訓練だけでなく,強制使用,ボトックス治療,神経筋刺激を組み合わせることで脳卒中後運動麻痺を改善させる報告を認め,さらには言語訓練との併用が失語症に試みられつつある.大脳皮質興奮性を変化させることが可能なrTMSをリハ手法に併用することで,適切な可塑性を誘導し機能改善を引き出すことが期待されている.
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