第49回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/福岡 《特別講演》
産業医科大学による福島第一原発事故対応に従事する労働者に対する産業保健支援活動
森 晃爾
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1産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学・産業医実務研修センター
pp.767-770
発行日 2012年11月18日
Published Date 2012/11/18
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はじめに
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震とそれに伴う津波によって発生した東京電力福島第一原子力発電所(第一原発)事故の安定化作業においては,様々な企業に属する多くの労働者が従事した.事故直後から日本救急医学会が中心となり救急医療体制が構築されたが,事故発生後約1カ月を経過した時点で,産業医科大学に対して,東京電力から第一原発免震重要棟において応急対応に従事する医師の派遣要請があった.産業医科大学は,国からの正式な支援要請文書を受け,2012年5月末現在に至るまで,第一原発において作業に従事する労働者を対象とする支援活動を行っている.その活動を紹介するとともに,支援活動から得た教訓について報告する.
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