第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《シンポジウム》長寿化した社会からみえる運動器障害,歩行障害への対策―ロコモティブシンドロームとメタボと認知症―座長/中村 耕三
地域在住高齢女性におけるサルコペニアとロコモティブシンドローム
金 憲経
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1東京都健康長寿医療センター研究所
pp.596-599
発行日 2012年9月18日
Published Date 2012/9/18
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はじめに
加齢に伴う筋肉量の減少は筋力の衰えをもたらし,とくに下肢筋力の衰えは歩行機能を著しく低下させ,ひいては転倒・骨折の危険因子となるなど,高齢者の移動能力を制限してしまう方向へと働くことが多くの研究で指摘されている1,2).一般的にロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)は,運動器の障害のため移動能力の低下を来たし要介護状態になっていたり,要介護状態になる危険性の高い状態を指す概念である3).
今回は,ロコモとサルコペニアに共通する要因として「筋力の衰え」という観点から,ロコモとサルコペニアの関連性について紹介する.
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