リポート「現場,最前線」
NICUで行うコミュニケーション・ケア
斉藤 吉人
1
1北九州市立総合療育センター
pp.82-84
発行日 2006年7月15日
Published Date 2006/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100078
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1.はじめに
極低出生体重児や新生児仮死などさまざまな問題を持った,いわゆるハイリスク新生児を集中治療・管理する病棟として,全国に新生児集中治療室(Neonatal Intensive Care Unit;NICU)が配置されている.1991年,相野田ら(1991)はNICU入院児に対するコミュニケーション・ケアの実践を報告したが,以来,わが国では言語聴覚士によるものはほとんど報告されていないようである.筆者は現在,北九州市内や近郊のNICUにおいて,日常的に言語聴覚士として療育的ケア(後述)の一部としてのコミュニケーション・ケアを試みる機会を与えられており,その一端をここに紹介する.
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