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キックオフ! WORK! DIVERSITYプロジェクト—多様な人々の就労を横断的に支援する新システム構築に向けて〔前編〕
竹村 利通
1
1日本財団公益事業部
pp.66-71
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201043
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はじめに
日本財団は障害者をはじめ多様な生きづらさを抱える方々に対し,直接,間接の事業による支援を行っている。医療機関でも福祉施設でもないが,カウンターパートとともに多様な人の尊厳回復に努めるそれは,リハビリテーションそのものである。そうした組織にありながらも日々態様別に縦割りに展開することばかりで,対象者に通底する必要な要素が「はたらく」ことであること,そしてその効果的な方策を得るには,染み付いた固定観念をいかに脱ぎ捨てるかが鍵となることに気づくには,相当の時間を費やした。打ち出した新方策は固定観念から抜け出した横断的な思考に基づくもの。縦割りの弊害はあらゆる場面で指摘されることだが,自身がそこに縛られてしまっていることに真摯に反省を加え,試案として打ち出したその新たな就労支援ステムには各界から賛同が集まっている。そして画餅に終わらせず,仕組みにするためのプロジェクトがスタートした。
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