特集 地域を支えるリハビリテーション・カンファレンス
リハビリテーション会議の実際
大内 伸浩
1
,
岡野 英樹
1
1医療法人真正会霞ヶ関南病院コミュニティケア部
pp.389-397
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200393
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リハビリテーション会議の目的
リハ会議は,リハビリテーションマネジメント加算Ⅱ(以下,リハマネⅡ)の加算要件に位置づけられている。利用者の状況などに関する情報を,会議の構成員である医師,PT,OT,ST,居宅ケアマネジャー(以下,ケアマネ),居宅サービス計画に位置づけられた指定居宅サービスなどの担当者,その他関係者と共有するものであり,当該リハ会議の内容は会議録に記載する。
そもそもの目的は,通所あるいは訪問リハの提供にあたって,利用者一人ひとりの支援方針や方法を協議・共有し,最終的にはリハ計画の作成やケアプランの見直しにつながることが期待される。本来サービス担当者会議も同様の目的であるが,実際には各サービスの現状報告の場となり,情報を共有することにとどまることが多いように感じる。今回の制度改正に伴い,利用者,事業所職員また利用者にかかわる人それぞれが,漫然としたかかわりにならないように利用者の生活目標や通所リハの利用目的を話し合い,誰が何をするのかを明確にしていく必要がある。それがリハ会議の目的であると考える。
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