Japanese
English
特集 脊髄動静脈奇形の診断と治療
髄内AVMに対する治療適応と放射線治療
Surgical Indication and Radiation for Spinal Intramedullary AVM
髙見 俊宏
1
Toshihiro TAKAMI
1
1大阪医科薬科大学医学部外科学講座脳神経外科学
1Department of Neurosurgery, Osaka Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
脊髄動静脈奇形
,
spinal AVM/AVF
,
髄内AVM
,
intramedullary AVM
,
放射線治療
,
radiation therapy
Keyword:
脊髄動静脈奇形
,
spinal AVM/AVF
,
髄内AVM
,
intramedullary AVM
,
放射線治療
,
radiation therapy
pp.578-582
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202364
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はじめに
脊髄動静脈奇形の中でも,動静脈シャントが髄内に存在する髄内AVM(arteriovenous malformation)は,脊椎脊髄疾患の中でも治療困難なものの1つである.疾患頻度が少ないため,個々の医師あるいは医療機関での治療経験が乏しく,治療コンセンサスの形成が難しいという問題も存在する.その一方で,脳・脊髄領域の血管性病変に対しては,近年は直達手術だけでなく血管内治療あるいは放射線治療が選択肢となり,その複合治療も可能となっている.脊髄動静脈奇形の病型分類の詳細については他稿に委ねるが,現在では硬膜外AVFを加えた合計5タイプで論じることが理解容易となるため,本稿ではタイプ2のglomus AVMとタイプ3のjuvenile AVMを対象とする6,16,18).これらの髄内AVMに対する直達手術の可能性と限界,直達手術と血管内治療の比較,そして放射線治療の現状について記載する.
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