Japanese
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特集 機能性神経障害(FND:ヒステリー)診断の革命
FNDのリハビリテーション治療
Rehabilitation Treatment for FND
関根 徹
1
Toru SEKINE
1
1帝京大学医学部附属病院リハビリテーション部
1Teikyo University Hospital
キーワード:
機能性神経障害
,
functional neurological disorder
,
理学療法
,
physiotherapy
,
作業療法
,
occupational therapy
Keyword:
機能性神経障害
,
functional neurological disorder
,
理学療法
,
physiotherapy
,
作業療法
,
occupational therapy
pp.133-138
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202269
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はじめに
機能性神経障害(functional neurological disorder:FND)の治療では近年,「脳神経内科医の診療=説明自体が認知行動療法」となるということが,Stoneらを中心に主張されている.難治例では,精神科,リハビリテーション科とタイアップした集学的治療が有効とされるが,本邦ではこの点がまだまだ不十分であり,これからの大きな課題と考える.リハビリテーション治療には大きな期待がかけられ,今後の発展が望まれる分野である6).しかし,本邦におけるFND(転換性障害,解離性運動障害,ヒステリーなどを含む)のリハビリテーション治療については,実践報告を含め先行研究はほとんどみられない.諸外国においても,その有効性を裏づけるエビデンスや,実践の指針となる治療法に関する文献は少なくガイドラインの作成に至っていないが,リハビリテーションや精神学的アプローチ,経頭蓋磁気刺激などの治療法を組み合わせることがFNDの治療に有効なことが推奨されている.
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