Nomade
手術手技の進歩とこれからの医療
高橋 寛
1
1東邦大学医学部整形外科学講座
pp.169-170
発行日 2020年3月25日
Published Date 2020/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201321
- 有料閲覧
- 文献概要
1988年に東邦大学医学部を卒業し,整形外科に入局した.入局後半年で付属病院に出向を命じられ,そこで経験した頸椎症性脊髄症患者の術後の回復状態をみて感動し,脊椎外科医を志した.当時は黒川式の椎弓形成術を行っていたが,人工骨もなく自家腸骨を用いていた.また,当時はpedicle screwも普及しておらず,脊椎固定術後は前方固定も後方固定も術後は長期臥床後,体幹ギプス固定が普通であった.
1990年前後からpedicle screw systemが各社から発売され,それとともに偽関節が多かったPLIFがpedicle screwを併用して行われるようになり,術後安静期間も短縮されていった.特にL5/Sの椎体間固定は前方,後方を問わず偽関節が大きな問題であったが,pedicle screwを用いたPLIFによって骨癒合率が著しく改善され,L5/SのALIFが減少していった.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.