Japanese
English
特集 脊椎脊髄MRI再入門—これだけは知っておこう
MRIの安全性—デバイスと注意点
MRI Safety: Devices and Precautions
圓﨑 将大
1
,
小味 昌憲
1
,
平井 俊範
2
Masahiro ENZAKI
1
,
Masanori KOMI
1
,
Toshinori HIRAI
2
1宮崎大学医学部附属病院放射線部
2宮崎大学医学部病態解析医学講座放射線医学分野
1Radiology Section, University of Miyazaki Hospital
キーワード:
MRI
,
magnetic resonance imaging
,
安全性
,
safety
,
植え込み型医療機器
,
implantable medical device
Keyword:
MRI
,
magnetic resonance imaging
,
安全性
,
safety
,
植え込み型医療機器
,
implantable medical device
pp.65-69
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201295
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はじめに
本邦におけるMRI装置の保有台数は世界平均の約7倍と諸外国と比較しても高く,人口に対する保有率は世界1位である8).また,MRIの人口あたり検査数はドイツに次ぐ2位と世界的にみても多いことから,MRIによる事故が起こりやすい状況にある.さらに,本邦では高磁場である3テスラ装置の普及が増加傾向にあり9),より重大な吸着事故や発熱による熱傷が起こる可能性が高い環境である.このような現状の中で,実際に各施設においてMRIの安全管理が適切に行われているのかについて,2018年度厚生労働行政推進調査事業としてMRI装置の安全な運用に関する調査研究が行われた.その結果をもとに日本磁気共鳴医学会から2019年8月に臨床MRI安全運用のための指針が示された.本稿では,MRIにおける人体への影響,MRIによる事故の実態,MRI対応デバイスの実際,臨床MRI安全運用のための指針について概説する.
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