特別対談
外科医にとって手術イラストを描く意義とは?—『Dr. BABAのメディカルイラストレーション講座』発刊に寄せて
馬場 元毅
1
,
山崎 正志
2
1東埼玉総合病院附属清地クリニック脳神経外科
2筑波大学整形外科
pp.755-759
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200941
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手術イラストを描くことのメリットとは
——このたび三輪書店から馬場元毅先生の執筆による『Dr. BABAのメディカルイラストレーション講座』を発刊いたしました.それを記念して,著者の馬場先生と本誌の編集委員の代表として山崎正志先生をお招きして,対談を企画しました.お二方には,メディカルイラストレーションについての持論をたっぷり語り合っていただきたいと思います.
山崎 先生のご著書を拝読いたしまして,若い頃をあらためて思い出しました.私が医者になり,千葉大学整形外科の医局に入った頃は,まだワープロがありませんでした.ですから,手術所見は必ず手書きで書いていましたし,そこに必ず1枚,いちばん印象に残るところを絵にして入れる,という決まりがありました.術者として,必ず手術所見の絵を描いていたんです.自分でももう少しうまく描きたいな,と思いつつですが…….
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