発刊に寄せて
学術誌発刊に寄せて
笹沼 澄子
1
1国際医療福祉大学
pp.3
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100001
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日本言語聴覚学会の誕生に続いて,学術誌「言語聴覚研究」の発刊,おめでとうございます.
長年の待望であった国家資格化を果たした本領域が,その社会的責任を全うするには,「言語聴覚障害学」本来の科学的・専門的知識の整備・体系化,さらには本領域独自の新たな知識の創出(Kent 2003)を通して,自らの専門性を強化し発展し続けることが必要でしょう.しかも隣接領域における最近の知見・技能の進展には目を見張るものがあり,従来の教科書的知識は時々刻々更新されつつあります.隣接領域の知見に依存する応用科学としての色彩が強いわが領域の専門的知識も,手をつかねていればたちまち時代遅れとなることは明らかです.専門職としてのcompetenceを維持し続け最良の臨床成果をあげるSTとしての社会的責任に対する大きなchallengeとも言えるでしょう.
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