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Spine & Spinal Cord Volume 30, Issue 8 （August 2017）

脊椎脊髄ジャーナル 30巻8号（2017年8月発行）

Japanese English

特集 NMOとMSの最新情報

NMOとMSの画像診断 Imaging of NMO and MS 萩原彰文 ^1,2 , 青木茂樹 ¹ Akifumi HAGIWARA ^1,2 , Shigeki AOKI ¹ ¹順天堂大学医学部附属順天堂医院放射線科 ²東京大学医学部附属病院放射線科 ¹Department of Radiology, Juntendo University School of Medicine キーワード：視神経脊髄炎（neuromyelitis optica：NMO） , 多発性硬化症（multiple sclerosis：MS） , アクアポリン-4（aquaporin 4：AQP-4） Keyword: 視神経脊髄炎（neuromyelitis optica：NMO） , 多発性硬化症（multiple sclerosis：MS） , アクアポリン-4（aquaporin 4：AQP-4） pp.749-754

発行日 2017年8月25日 Published Date 2017/8/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200686

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はじめに

　視神経脊髄炎（neuromyelitis optica：NMO）と多発性硬化症（multiple sclerosis：MS）は臨床症状や検査所見にオーバーラップがあり，診断に苦慮することがある．治療方法が異なるため，これらの疾患の鑑別は非常に重要である．脳・脊髄のMRI画像所見でもこれらの疾患にはある程度のオーバーラップはあるものの，画像所見の違いに慣れ親しめば，典型例に関してはその判別は比較的容易であり，診断に寄与すると考えられる．本稿では，脳・脊髄の項目に分けて，MSとNMOの画像所見を，特にこれらの疾患の鑑別に着目して解説する．