Japanese
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特集 頸椎後方固定術—適応と手技の変遷
中下位頸椎外側塊スクリュー
Lateral Mass Screw Fixation in the Subaxial Cervical Spine
下川 宣幸
1
Nobuyuki SHIMOKAWA
1
1ツカザキ病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Tsukazaki Hospital
キーワード:
頸椎外側塊スクリュー(cervical lateral mass screw)
,
合併症(complication)
,
中下位頸椎(subaxial cervical spine)
Keyword:
頸椎外側塊スクリュー(cervical lateral mass screw)
,
合併症(complication)
,
中下位頸椎(subaxial cervical spine)
pp.47-54
発行日 2017年1月25日
Published Date 2017/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200532
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はじめに
頸椎外側塊スクリュー(lateral mass screw:LMS)は,1972年にフランスのRoy-Camille27,28)によって初めて報告されて以降,欧米を中心にさまざまな刺入法が1990年代までに報告されてきた2,3,17).こういった流れを汲んで,今日でも欧米を中心に頸椎後方固定術の主流アンカーはLMSである.スクリューシステムに関しては,初期のプレートとスクリューによる圧着固定システム(plate-screw system)から“首振りスクリュー”(polyaxial screw)とロッド締結によるシステムへと機器の開発が進み,本邦では2004年よりpolyaxial scrtewの使用が可能となった.
今回,外側塊の周囲構造物の解剖と代表的な頸椎LMS刺入法を示した後,この数10年の間に多くの論文で議論されてきた内容と,それに対する私見・手技を交えて述べたい.
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