Japanese
English
特集 Surfer's myelopathyとその周辺
神経内科医が経験したsurfer's myelopathy
Surfer's Myelopathy from Personal Experience of a Neurologist
田代 淳
1
,
飛驒 一利
2
Jun TASHIRO
1
,
Kazutoshi HIDA
2
1北祐会神経内科病院
2札幌麻生脳神経外科病院
1Hokuyukai Neurological Hospital
キーワード:
サーフィン初心者(novice surfers)
,
脊柱の柔軟性に乏しい(reduced flexibility of spinal column)
,
Valsalva手技(Valsalva maneuver)
Keyword:
サーフィン初心者(novice surfers)
,
脊柱の柔軟性に乏しい(reduced flexibility of spinal column)
,
Valsalva手技(Valsalva maneuver)
pp.770-775
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200437
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
Surfer's myelopathyは,サーフィン初心者に発症する非外傷性脊髄損傷で,2004年にThompsonら17)により初めて報告された.以後,検索し得た範囲で,2016年前半までの報告例数は67例と,まれな疾患である1〜17).本疾患はハワイでの発症例が多いが,報告例の中では日本人を含むアジア人は32例と多く,日本でも認識しておくべき疾患と考えられる.
2004年の最初の報告では9例が報告されているが,その中の1例で“A 28-year old vacationing Japanese neurologist”として紹介されている症例が本稿の著者である1).
本稿は,当事者としての記憶や経験を加えた症例報告とし,本疾患の病態や発症機序および発症に関与する背景因子に関して,当事者かつ神経内科医としての立場から考察を試みる.
Copyright © 2016, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.