Japanese
English
研究
わが国の矯正施設における作業療法報告の変遷
Annual change of occupational therapy provided in the fields of correctional services in Japan
𠮷田 裕紀
1
,
棟近 展行
2
,
佐藤 拓也
3
,
足立 一
4
Yuki Yoshida
1
,
Nobuyuki Munechika
2
,
Takuya Sato
3
,
Hazime Adachi
4
1常葉大学
2厚生労働省社会・援護局
3東京保護観察所
4高知リハビリテーション専門職大学
キーワード:
刑務所
,
司法精神科作業療法
,
矯正
Keyword:
刑務所
,
司法精神科作業療法
,
矯正
pp.659-665
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203032
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Abstract:近年,刑務所等の矯正施設内の作業療法が注目をされている.本研究では,文献レビューにより,矯正施設における作業療法報告の変遷を示した.報告数の推移では,2006年(平成18年)以降に増加していたが,解説や会議録が多く,原著論文は少なかった.また,抽出された矯正施設は,社会復帰促進センターからの報告が最も多く,特に2011年(平成23年)以降で急増していた.中でも播磨社会復帰促進センターが最も多かった.2016年(平成28年)以降では,少年刑事施設や一般刑務所からの報告も増加していた.矯正施設における作業療法は,矯正施設に従事するOTや日本作業療法士協会の取り組みによって,段階的にかかわりが増えていた.今後は矯正施設内外から作業療法の認知度を高め,OTがこの領域に関与できるよう広く働きかける必要があると考えられた.
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