Japanese
English
症例報告
急性期病院に入院した終末期肺炎患者における目標設定—事例報告
Goal setting in a patient with terminal pneumonia admitted to an acute care hospital: A case report
今岡 泰憲
1
,
片岡 みさき
1
,
畑地 治
2
Yasunori Imaoka
1
,
Misaki Kataoka
1
,
Osamu Hataji
2
1松阪市民病院
2松阪市民病院呼吸器センター
キーワード:
意思決定の支援
,
肺炎
,
急性期
Keyword:
意思決定の支援
,
肺炎
,
急性期
pp.540-543
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203811
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Abstract:急性期病院に入院した終末期肺炎患者・患者家族に対して,作業療法士はリハビリテーション見学の提案や多職種による情報共有を通じて目標設定を行った.本事例においては,医療チームと患者家族が考える目標の考え方の不一致が問題となった.患者家族が考える目標は達成が難しいと予測されたため,リハビリテーション見学や多職種による情報共有を通じて,目標を再設定する必要があった.また,作業療法士による直接的な介入については,離床訓練や口腔ケア等の医学的な介入を実施した.結果,A氏は自宅に退院することが可能となり,患者家族の高い満足度を得ることができた.これらの作業療法士のかかわりは,終末期肺炎患者の意思決定を支援する方法として有用であることが示唆された.
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