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研究
医療観察法病棟で求められている専門職としての役割を作業療法士が果たすプロセス—中堅作業療法士の語りから
A study of the process by which occupational therapists(OTs)play the required professional roles in medical treatment and observation ward for persons with mental disorders: Interview with mid-career OTs
前嶋 洋平
1
,
小林 幸治
2
Yohei Maejima
1
,
Koji Kobayashi
2
1茨城県立こころの医療センター
2目白大学大学院
キーワード:
医療観察制度
,
質的研究
,
プロセス
Keyword:
医療観察制度
,
質的研究
,
プロセス
pp.255-262
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203720
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Abstract:「目的」本研究の目的は,医療観察法病棟に従事経験のある中堅作業療法士へのインタビューから,医療観察法病棟で求められる専門職としての役割を作業療法士が果たす過程を明らかにし,本分野における後進の作業療法技術向上に寄与することである.「方法」7施設の作業療法士9名を対象とし,半構造化面接による調査を行った.分析方法はM-GTAを使用した.「結果」1つのコアカテゴリ,5つのカテゴリ,10のサブカテゴリ,32の概念で構成した.「考察」コアカテゴリ【役割遂行好循環を対象者へ還元するプロセス】は,各作業療法士により出発点はそれぞれではあるが,これを繰り返すことにより病棟で求められる役割を果たせるようになり,対象者へ還元される.同時に職業アイデンティティの揺らぎが生じているが,コアカテゴリの好循環により解決することができる.「結論」コアカテゴリ循環促進のためには,医療観察法病棟に入職した作業療法士が,成長過程を記録し振り返る専用ツールが有用となる可能性がある.
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