増刊号 急性期における疾患別作業療法
第2章 急性期脳卒中患者に対する作業療法
9 一次脳卒中センターコア施設による脳卒中相談窓口の紹介
和久 美恵
1
Mie Waku
1
1日本作業療法士協会
pp.852-857
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203466
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はじめに
脳血管疾患は,1951〜1980年(昭和26〜55年)まで約30年間にわたって日本の死亡原因の第1位1)であった.死亡原因の1位が悪性新生物(がん)となってからも,「令和3年(2021)人口動態統計」2)において,死亡原因の第2位は心疾患,第4位は脳血管疾患であり,両者を合わせると悪性新生物に次ぐ死亡原因となっている.
また,2019年(令和元年)の「国民生活基礎調査」3)では,介護が必要となった主な原因について,脳血管疾患が16.1%,心疾患が4.5%であり,両者を合わせると20.6%と最多を占めており,脳血管疾患と心疾患に対する対策の必要性が注目されることとなった.
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