真向法

　本ジャーナルの巻頭コラムの執筆を依頼された。テーマは、「わたしの大切な作業」である。すぐに頭に浮かんだのが「真向法（まっこうほう）体操」である。股関節を中心に呼吸と合わせて、4つの運動（ストレッチ）するという簡単なものである。3分で終わるので、どんなに忙しい人でも、その気になれば実行できる。この真向法を教える「真向法教室」が全国で約600を数えるという。

　私はこの体操を約50年続けている。20年ほど前、肺炎で入院したことがあるが、さすがにその間は真向法体操はしなかった。それ以外は、「頑固に」毎朝、「大切な作業」として実行してきた。学会で出張したときは、ホテルのベッドの上で実行。学会、その他で外国出張したときも、朝起きてすぐに真向法をする。しないと1日が始まらない感じがする。まさに「作業」という感じである。