昭和の暮らし・第68回
誌上展示19:もじあそび
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.1016
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203114
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もじあそびは,「あいうえお」を絵と組み合わせて覚えるものだ.厚さ1cmほどの正方形の板に,五十音がひらがなで記され,反対面にはその文字で始まる絵柄,たとえば「あ」ならアサガオ,「う」ならウサギ等が描かれている.広い意味で「積み木」と呼ばれることもあるように,積み上げて立体物をつくって遊ぶこともできる.時にはドミノ倒しのような遊びもした.
もじあそびは,正方形の木箱の中に五十音順に整然と納めることができる.遊んだ後いつも適当に放り込んでいたが,時にかけられた「元どおりにしなさい」という親の言葉が,その作業のめんどうくささとともに印象に残っている.
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