特集 作業療法士の働き方カタログ
—管理職として働く②—福祉分野の組織のリーダーとして,作業療法士ができること
遠藤 信子
1
Nobuko Endo
1
1特別養護老人ホーム光の苑
pp.654-655
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202570
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はじめに
OTの現場を離れ,特別養護老人ホーム(以下,特養)の立ち上げからかかわることになって15年以上が経つ.当時は,せっかくの資格なのに福祉への異動なんてもったいないとも言われたし,実際に現場を離れる寂しさもあった.しかし,ケアの骨格を形づくるために,介護や看護,その他の職種の専門性と特色を知るにつれ,多職種で組織を築くおもしろさがあると気づかされた.
福祉は,命の終わりまで,いや次の命につなげるまでも続く無限の可能性を秘めている.社会福祉という組織の理念を柱に,全スタッフが有機的に協働して地域に貢献する—このやりがいは当初想像していたもの以上であった.OTが福祉施設でリーダーシップをとることのおもしろさについて触れ,作業療法を活かす可能性について紹介できればと思う.
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