昭和の暮らし・第54回
誌上展示5:くらしの詳細を記録する
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.622
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202553
- 有料閲覧
- 文献概要
日常の暮らしは実に多くの品々で成り立っている.食べたり,飲んだり,遊んだりと,積極的な行動を伴う品々には常に目をとめることから,記憶・思い出に残りやすい.しかし,さほど意識の及ぶものでない品々は,意外と顧みられることなく,捨てられていく運命にある.
写真の奥にあるのは包装紙.有名な百貨店のそれは鮮明に記憶しているが,そうでもないものも多い.その手前にあるのは,同じく百貨店等で大きな買い物をしたときに荷物に取り付ける吊り手.梱包用の紙ひもやリボン等も消耗品として暮らしを構成していた.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.