Japanese
English
症例報告
過活動型せん妄を伴う脳卒中急性期患者に対する促進因子への介入
Intervention in the promoting factor of acute stroke patient with delirium over activity type
松本 幸樹
1
,
小池 祐士
2
Koki Matsumoto
1
,
Yuji Koike
2
1旭川赤十字病院
2埼玉県立大学
キーワード:
せん妄
,
脳卒中
,
急性期
Keyword:
せん妄
,
脳卒中
,
急性期
pp.408-412
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202484
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Abstract:脳卒中急性期において出現するせん妄は,訓練の妨げとなるため,早期に対応する必要がある.せん妄の悪化や遷延化の促進因子は,入院による環境の変化,身体拘束,排泄方法の変化等が挙げられ,リハが介入可能なものである.今回,過活動型せん妄による暴力やベッドからの転落,ルート類の自己抜去,徘徊等の問題行動により積極的介入が困難な患者に対して,抑制を外し自由に歩くこと,トイレへの誘導,趣味に必要な機器を準備してくつろげる環境の提供を行った.その結果,過活動型せん妄が軽減した.このことから,患者のニーズの充足にでき得るかぎり働きかけることで促進因子の軽減を図ることが,過活動型せん妄の軽減に有用である可能性が考えられた.
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