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特集 ゲームで広がる世界を知ろう
ゲームで広がる作業療法の世界
Expanding the world of occupational therapy with games
田中 栄一
1
Eiichi Tanaka
1
1国立病院機構八雲病院
pp.952-956
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202212
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Key Questions
Q1:ゲームがもつ力とは?
Q2:ゲームアクセシビリティの課題とは?
Q3:作業療法へのゲームの活用は?
はじめに
ゲームには,人の心を動かす魔法のような力がある.「ついやってしまう.ついやり続けてしまう」,おもしろいゲームをプレーしていて,いつの間にか時間が過ぎていたと感じることはないだろうか?
一方で「疲れる,続かない,飽きてしまう」と感じさせるゲームは,「難易度が高い」,「同じことの繰り返しで単調」,「ルールが複雑で理解しづらい」,「受け身的なゲーム進行」という構造上の問題がみられ,プレイヤーのモチベーションを削ぐように影響する.これは,作業療法場面においても同様ではないだろうか? 配慮がない支援だと,患者は活動と向き合えない.
ゲームのデザイン(構造・設計)は,「どうしたらプレイヤーがゲームと向き合えるか?」,「自発的に行動できるのか?」を重視して考えられている.
本稿では,ゲームがもつ力を読み解き,作業療法への活用を考える機会にする.
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